親の介護 その2 ひとりぼっちの母

親の介護

僕の両親は80を過ぎ、父はよく転ぶようになり、母は耳が遠くなってアルツハイマーの症状もあるようで同じ話を何度もしたり、ちょっと前の事でも覚えていられないようになりました。

両親の介護その1で書いたとおり、父が入院する事になり、母は一人でいる事が多くなりました。ウチの両親は、家にいる時はしょっちゅう口喧嘩していましたが、それでも一人でいるよりはよかったのだと思います。寂しがっているし、食事も自分の分だけなので適当に済ませてしまう。何もやる気が起きないとも言っています。

母の様子がおかしいと感じるようになったのは、同じ話を何度も繰り返すようになってから。ちょっと前に聞いてきたことをまた聞いてくるのです。それも二度三度と。
あと幻覚を見ているのか、お腹が空いたと耳元で子供がささやいて眠れないとか、飼ってもいない猫がそこにいたとか。
(あとでわかったのですが、子供のささやきは近所の子供達が家の横を通るとき、喋る声が結構聞こえるので、昼寝しながらその声を聞いていてその時自分がお腹空いていたのではないか、とか。猫は、僕がキッチンでコップを洗っていたら、目の前の窓から猫がホントに覗いていてびっくりしました。たぶんこの猫を見て母もびっくりしたのでしょう)

母が心配なので、姉がちょくちょく見に来てくれるようになりました。すると料理をして火を使っていることを忘れて鍋を焦がしたり、トイレの掃除をしなくなっていたり、日常生活で支障が出ている事が判明。ケアマネジャーという人と連絡を取り、介護認定をうける事になりました。
家族が近いところに住んでいるので、割と迅速に対応できていますが、地方に親がいてすぐ帰れない家庭なんてたくさんあるだろうに、と心配してもしょうがない事を気にしてしまうようになりました。(妻は地方生まれで上京してきているので、すぐ実家に行ける事は羨ましがっていました)

火事が心配だったので、ガスコンロの使用を禁止し、臨時的に一口のIHコンロを購入しました。ちょっと前にリフォームした時に、IHにかえておけばよかったと悔やまれます。高齢夫婦宅のキッチンリフォームなんだから、某ガス会社もそういう提案をしてくれればよかったのに。やたら高い設備ばかり入っていたので工事終わった後にビックリしたのを覚えています。

その後、父の入院がさらに伸びてしまう話はまたこの次にしましょう。

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