長期入院中だった父が亡くなった時の記事を書いています。
親の介護 その3 介護から葬儀へ…https://otake3.net/oyano-kaigo-sougi/
葬儀まで日が空いているので、近所の人達が顔を見に来てくれました。
長期入院だったわりには肌ツヤが悪くならず、綺麗な顔のままでいられたのはよかったです。とはいえ、もし自分が父の立場だったら、こんなに顔を見られ続けなければならないのは苦痛だろうなぁ。(亡くなっているとはいえ)
町会へは家族葬なのでとお知らせしたため、町会の掲示板へも載せず。そういう時代なのだなぁと感じました。町会へ連絡すると、掲示板に亡くなったら故の掲示と、人手が足りない場合は手助けしてくれるらしいです。
幸いウチは子供達3人とも結婚しているし、親戚も近くに住んでいるので人手は足りていました。
実家に遺体を安置したものの、寒い時期だったのでドライアイスのコントロールだけで体の状態も悪くならず、葬儀屋さんも1日2日おきに見に来てくれていたので、そのまま約一週間無事に自宅で過ごしました。
家に安置した次の日には、顔に汗をかいていて、葬儀屋さんに相談したら昼夜の温度差もあるので汗というか水滴が顔につくようです。顔に白い布をかけてあって、様子を見に行くたびに汗を拭いていました。
タオルで覆ったドライアイスを首回りや胸の上に置いていて、どうしても肌が凍傷にかかってしまって色が悪くなっていました。そんな時は次の日までドライアイスを外しておくと、凍傷が治るそうです。亡くなっているのに治るなんて、ひたすら不思議に思いました。
葬式の前日に白装束の旅支度を家族みんなで手伝い、棺桶が家の中に入らないので担架で運び出して、葬儀屋で納棺してその日は預かっていただきました。
葬式当日。葬儀は地元の斎場で、家族葬にて行いました。お通夜も無しで。
最低限の花台を作っていただきましたが、それでも十分な出来でした。
(そりゃあ、最低額が100万だったし…)
家族葬のため、供花なし。葬儀の時の花のお札が無いのは、田舎から出て来た親戚の人達には不思議がられました。そもそも家族葬にしたのは、田舎の親戚達も高齢で長距離移動が大変だろうからと近場にいる親戚達だけで式をする予定にしていたのです。それでも来るというから後で人数を増やして対応しました。
朝、早めに会場へ着いて、葬儀屋さんと軽く打ち合わせ。
その後、菩提寺の住職がいらしたので別室で今日のお願いをして、お布施など渡しました。戒名の説明もいただきましたが、位が高い戒名は値段も高い。地獄の沙汰も金次第って、ホントです。
喪主挨拶があると葬儀屋さんに聞いていたので、前日にネットで挨拶例文など調べて自分なりにまとめてプリントしておきました。それを記憶して、当日はアンチョコ程度にそれをチラチラ見ながら進めるつもりでいました。
ただ実際、挨拶の場になると、一度頭に入れたはずの文章が頭から飛んでしまい、アンチョコから目をそらす事もできずに下を向いてただ読むだけに…
例文に、なにか独自エピソードをひとつふたつ挟んでおいたのですが、こういう時はもう無理せず当たり障りない挨拶でなにも問題ないです。
棺桶に花や思い出の品など入れてお別れの儀式。
生前、父はコーラが好きなのに病院の許可がおりずに飲めなかったので、頭の横に敷いたタオルに染み込ませてくださいと葬儀屋に言われていました。ペットボトルなど液体は焼却炉に入れられないので。
少し垂らすぐらいにしておいたら、全部入れてしまってくださいと言われ、500mlボトルを空けてしまったので頭の両側のタオルはコーラの茶色で染まり、コーラをそそぎ続ける異様な光景に、母がもうやめてあげてと懇願する事態となりました。
葬儀が終わり、お別れをして火葬場へ。昔の祖父祖母の葬式の時も感じていたかもしれませんが、人の多さに驚きました。この同じ日に火葬される人がこんなにいて、さらに参列の人数も多いので、団体ごとに通路で待たされてました。またウチはお寺なので僧侶ですが、神式で神主がおこなっている所もあったり、なにか不思議な空間でした。
火葬を待っているあいだ、40〜50分、あてがわれた休憩所でお茶とお菓子を食べながらひたすら待ちます。焼き上がるとお骨を拾い、埋葬許可書をいただいて元の式場へ戻り、2階の食事会場へ。
ここでも喪主挨拶がありますが、これも型通りで問題ありません。
前もって注文していたお弁当をいただきましたが、値段の割にはうまいものでもなく、ぼそぼそと食事しながら親戚の人達の話を聞いて、終わる時間前にみなバラバラと帰って行きました。
骨壺に入った父を自宅へ運び、葬儀屋に作っていただいた簡易祭壇に置いて、四十九日の納骨の日まで自宅にいる事になります。
そういえば、亡くなった父が病院から帰ってきた時に、仏壇の扉を閉めるよう言われました。家の中に手を合わせる仏が複数あるのは良くないという理由だったか。決まりと言われたのでそれに従って閉めておきました。
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