親の介護 その3 介護から葬儀へ…

親の介護

タイトルの通り、父が亡くなりました。自分の中で整理するために、記事にしておこうと思います。

今年のあたまに、80を超えた父が路上で転倒して病院に運ばれたと連絡を受けました。
転倒の原因は、発熱して足元がフラフラし足がもつれて転倒したようで、その発熱の原因を調べてみると胆石が胆嚢にぎっしり詰まっていたとの事。

胆嚢の摘出手術は無事終わり、あとは体力が回復すれば退院できたのに、食事がまずいと言って食べる事を拒否。

食べないので体力は落ち続けたが、胆石の外科的治療は終わっているので追い出されるように退院。普段の生活が出来るまでの回復はしていないので、実家から近くの元々父が通っていた病院へ相談するとリハビリしながら体力回復していく名目で入院出来ると返事を頂き、そこへの転院が決まる。

→ その時の記事:親の介護 その1 父の入院 https://otake3.net/oyano-kaigo-tenin/

実家近くの病院へ転院後も、食事を拒否、というか、ずっと食べていなかったので喉の筋肉が弱って飲み込めなくなっている状態でした。
口からの食事が出来ないので、チューブを使って直接、胃に栄養分を送り込む「経管栄養」という方法で栄養補給する事になりました。鼻から胃にかけてチューブを常に着けている状態で、着けられた本人としては不快なあまりチューブを抜いてしまう事が数度あって、自分で抜くのを防ぐため手に鍋つかみのようなミトンを着けられてしまいました。

その後、胃や腸などの機能が低下していくと、血管に点滴で直接栄養を送る方法に切替。
この頃になってくると、見舞いに行ってもいつも寝ている状態で、呼びかけにはうなずいたり一言返事をしたりするものの、しゃべる声を聞く事がなくなってきました。

そんな悪い状態での安定が数ヶ月続き、ある日病院から急変の連絡をもらって急いで行ったところ、様態が悪くなり心臓マッサージをしても戻らなくなり、家族が揃った時点で死亡確認となりました。

死因は急性心筋梗塞だとか。のちにいただいた死亡診断書には、間接的に死因に影響を及ぼした傷病として外傷性くも膜下出血と書いてあったのは、転倒した時に頭を打った時の事か。
急変したのは日曜日で、担当の医師がいなくて代理の医師に対応していただいたようですが、その医師もその場の対応しかできず慌てて対処したような感じで、死因の説明もよくわからないものでした。

そもそもまずいから食べないと食事を拒否した父が悪いのです。胆嚢摘出の手術は僕も受けた事があり、お腹に小さな穴を空けて内視鏡で胆嚢を切除する患者の体にも負担が軽い手術で、普通であれば二週間もかからず退院できるはずだったのです。
家族はとにかく食べるよう説得したにもかかわらず、本人は食事拒否を続け、体力が落ちてしまうので好きな物を与えていいと許可が出たアイスやコーヒー、コーラなど、少しの間だけ一口二口食べていましたが、すぐに数値が悪化してしまうのでそれも出来なくなり、口からの栄養補給を諦めてチューブからの経管栄養になってしまったのです。
はたから見ても、あれだけの栄養で体力が回復する訳もなく、抵抗力も弱っていったのでしょう。肺炎をおこしかけて高熱が出たりしていましたから。

父は今までにも何度か入院の経験はありました。その時も病院食がマズいと1口位しか食べなくて、まわりを困らせていました。ただ今回は、入院時に看護師さんとのトラブルがあった様で、意地になって食べないでいたので、最初の段階で少しづつでも食べていれば最悪の結果にはならなかったと思うのです。その事が今でも悔やまれます。

死亡確認後、看護師さん達に体を綺麗にして頂いて、病院と提携している葬儀屋さんを紹介されました。
最悪の結果を予感していたとしても、さすがに葬儀の準備をしておく事など出来るわけもなく、言われるがままにこれからの事の説明を受け、病院の外にあった霊安室で造花での簡単な献花をして葬儀屋さんの車を待ちました。

葬儀屋さんの車で亡骸を実家に運んでもらい、1階の和室に布団を敷いてそこへ寝かせ、ドライアイスで体が痛まないよう処理してもらいました。
その和室には仏壇があるのですが、四十九日までは扉を閉めておくよう言われました。また神棚があったら、その前に白い紙を貼っておくようにとも。

その後葬儀の説明を受けてから、菩提寺に連絡して日取りの予約をすると、住職が京都に行っていて最短で1週間後になるとか。火葬場の方も混んでいてすぐ出来ないとは言われてましたが、1週間も間が空くなんて聞いた事もありません。
幸い、寒くなってきた時期なので、ドライアイスを補充していけばなんとかなるとの事で、連日葬儀屋さんに通ってもらっています。
ただドライアイスを肌に当てすぎると凍傷になって赤くなってしまうので、様子を見てドライアイスの量を調整するとの事。
凍傷で赤くなっても、ドライアイスを外しておけば治ってくるそうです。死んでいるのに治るんだ~と感心してしまいました。

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